テレビCMの「GRP」って何?
こんにちは! デジタルインテリジェンスの広報・PR担当の詩(うた)です!
今回は、テレビCMの分野でよく使われる「GRP」という指標について解説していきます。
GRPとは?
GRPとは、「グロス・レイティング・ポイント」の略で、一定期間に流されたテレビCMの「視聴率」を合計した数値のことです。
キャンペーンの規模やどれだけの人たちにリーチするかの大まかな規模感を決める際の指標となり、
「来季のキャンペーンは800GRPほど流しますか?」
「いや、今回は1200GRPくらい流したいと思ってます」
といった会話が、テレビCMの現場ではよく話されます。
視聴率「1%」の番組にテレビCM「1本」を流すと「1GRP」
GRPの計算方法はとてもシンプルです。
視聴率「1%」の番組にテレビCMを「1本」流すと、「1%×1本」=「1GRP」となります。
たとえば、視聴率10%の番組にCM10本、5%の番組にCM20本、1%の番組にCM10本を流した場合、100(10×10)+100(5×20)+10(1×10)なので合計210GRPになります。視聴率1%に210本のCMを流した場合も、同じように1×210で合計210GRPになります。
「買付GRP」と「アクチュアルのGRP」
ただし、視聴率は事前に確定しているわけではありません。そこで代理店は、テレビ局から出された想定視聴率をもとに「買付GRP」を見積もります。たとえば、想定視聴率が10%で合計80本のCMを流すなら、買付GRPは800です。
テレビCMの広告費は、この買付GRPにパーコスト(1GRPあたりの費用)を掛けることで決まります。800GRP×パーコスト10万円だとすると8000万円の広告費になるわけです。
ただし、買付GRPは事前の想定視聴率をもとに計算されているため、必ずしも800GRP分になるとは限りません。実際に流れた視聴率をもとに計算したGRPを「アクチュアル」や「アクチュアルのGRP」と言います。
想定視聴率がぴったり合うことは中々ありません。地域や局にもよりますが、弊社の経験上では、買付GRPよりもアクチュアルが1~15%ほど下回ることが多いです。
実際にどれくらいのGRPが流れたのか、アクチュアルを知らない企業もありますが、PDCAを回していくためにもアクチュアルを知ることは非常に重要です。
――いかがでしょうか。GRPについて、少しでも理解を深めていただけたでしょうか。
今後も、テレビ×マーケティングの基本知識を紹介していくので、ぜひチェックいただければと思います。
では、また次回の記事でお会いしましょう!