デジタル広告主流の時代に考えたい「マス広告」の強み
こんにちは!デジタルインテリジェンスの広報・PR担当の詩(うた)です!
今回は、「マス広告の強み」について考えていきたいと思います。
●マス広告の強みは「無用の用」
皆さんも実感している通り、ここ10年ほどでデジタル広告の存在感は圧倒的なものになりました。それまで主流だったマス広告とは違い、狙いたいターゲットに確実にリーチでき、その効果も数字でしっかり検証できる。非常に効率的な宣伝ができるようになったと言えます。
では、そんなデジタル広告主体の時代における「マス広告」の強みとは何なのでしょう。
それをひと言でいえば、「無用の用」だと言えるかもしれません。つまり、役に立たないと思われているものが、違う意味で大切な役割を果たす。これこそがマス広告の特徴であり、強みだと言えます。
たとえば、テレビCMの場合、狙いたい直接のターゲットではない人にも広告が届いてしまいます。デジタルマーケティングの世界でいえば、これは「無駄」だと捉えられるでしょう。
しかし、本当にそうなのでしょうか。
たとえば、人材派遣の会社がCMを打つとしましょう。ここでの直接的なメインターゲットは仕事を探している20~30代になるでしょう。
でも、テレビCMを流せば、幅広い層に届くことになります。それが良い意味で別の価値を生み出すのです。
たとえば、ターゲットの親世代がCMを見たとしましょう。すると、「最近は派遣という働き方も世の中に定着しつつあるな」と思うかもしれません。ターゲットが「派遣という働き方を選ぶ」ためには、親世代への啓発も重要なポイントの一つだと言えるでしょう。また、10代の高校生が見ていたら、その数年後に検討する可能性もあります。
●デジタル広告では生まれないマス広告の価値
これらは、ピンポイントにターゲットに届けるデジタル広告では生まれない価値です。ターゲット以外にも自然とアプローチしてしまうマス広告は、一見すると効率が悪く感じられますが、実はそこが魅力となる部分も多くあるのです。
自社の商品の特徴などを考えたとき、果たして本当にダイレクトにターゲットだけに届ければいいのか。その点を改めて考えて、マス広告を有効に活用するといいでしょう。