「世帯視聴率」とは?
こんにちは! デジタルインテリジェンスの広報・PR担当の詩(うた)です!
今回は、テレビ業界でよく聞く「視聴率」について解説していきます。
視聴率とは、その名の通り、テレビ番組がどれくらいの人に見られたかを表す指標です。この視聴率には、おおまかに次の2種類があります。
・世帯視聴率
・個人視聴率
今回はまず、世帯視聴率について紹介していきましょう。
世帯視聴率の計算方法
世帯視聴率とは、「調査対象世帯で、ある番組が視聴された総時間の割合」を表す指標です。対象となる家庭に置かれたピープルメータ(PM)という計測器により、世帯視聴率と個人視聴率が計測されています。
ちなみに、視聴率の計算方法はよく誤解されがちです!
10世帯のうち1世帯がその番組を見ていれば世帯視聴率は10%と考えるかもしれませんが、そうではありません。
対象世帯の総視聴時間÷(対象世帯×番組の放映時間)
が正しい世帯視聴率の計算式です。
たとえば、調査対象10世帯において、100分の番組の世帯視聴率を調査したとします。このとき、対象世帯の総視聴時間が50分だった場合は、「50分÷(10世帯×100分)」と計算し、世帯視聴率は5%となるのです。
つまり、世帯視聴率は「対象世帯のうち何世帯が見ているか」の割合ではないということです。1世帯が50分見ていても、10世帯が5分ずつ見ていても、総視聴時間は50分となり、視聴率は同じ5%になるのです。
「世帯視聴率」から「個人視聴率」の時代へ
以前は、テレビ番組の視聴率といえばこの世帯視聴率を指しました。しかし、それが今、「個人視聴率」に置き換わってきています。
その背景には、消費者のライフスタイルの変化があります。従来、消費といえば「世帯消費」が一般的でした。そのため、テレビCMの土台として、世帯視聴率は適正な指標だったと言えます。
しかし、1人世帯の増加や消費傾向の変化から、次第に世帯視聴率は批判の対象となっていきました。世界でも、世帯視聴率を使用しているのは、実は日本だけだったのです!
こうした事情もあり、現在では個人視聴率が主流となってきています。次回は、その個人視聴率について解説していきます。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!