広告クリエイティブ評価にも使える「視聴質」とは?
こんにちは!デジタルインテリジェンスの広報・PR担当の詩(うた)です! 今回は、「視聴質」について解説していきます。
視聴率では測れない、視聴者の「質」
みなさんになじみが深いのは視聴「率」のほうでしょう。
視聴率とは、簡単にいえば、調査対象の内どれくらいの人が、どれだけの時間、その番組・CMを見ているかを示したものです。
テレビ業界における重要な指標となっている視聴率ですが、実は欠点もあります。テレビはオンになっていても、実際にそこにいる人が見ているかどうかはわからないということです。もしかしたら、テレビをつけっぱなしにしていて忘れている可能性だってあるわけです。
また、実際に見ていたとしても、集中して見ていなかもしれません。CM中には席を立っている人もいるでしょう。
つまり、視聴率では、誰がどのくらいその番組・CMをしっかり見ているかがわかりません。つまり、「視聴者の質」が読み取れないのです。
そこで、注目されているのが「視聴質」です。視聴率が「量」的な指標なのに対し、視聴質は「質」的な指標となります。
スイッチメディアの「テレビ注視データ」とは?
最近では、視聴質のデータを取得し、提供するサービスも続々と生まれています。今回は、そのうちスイッチメディアの「テレビ注視データ」をピックアップして紹介しましょう。
スイッチメディアが2021年から提供している「テレビ注視データ」は、「機械学習による顔認識」「リモコンログ」「音声マッチング」の3つの方式を組み合わせてデータを取得しています。
引用:Switch MEDIA(https://www.switch-m.com/news/audience-quality-release)
テレビ注視データには、視聴者に占める注視者(テレビに向かって顔が正面を向いていると判定された人)の割合を示す「注視含有率」、そして調査対象者に占める注視者の割合を示す「注視率」の2つの指標があります。
下記は、スイッチメディアが発表している、『鬼滅の刃 無限列車編』がテレビ放映された際の注視データです。視聴率が「青」、注視含有率が「緑」の折れ線で表され、「オレンジ」の部分がCM放送タイミングとなります。
引用:Switch MEDIA(https://www.switch-m.com/news/audience-quality-release)
このようなデータを使えば、広告出稿の最適化やクリエイティブの評価が可能になります。
視聴質は、広告主にとっても、KPIを計るうえで重要な指標となってくることは間違いありません。スイッチメディア以外にもさまざまなサービスが出ているので、ぜひ活用を検討されてみてはいかがでしょうか。
それでは、また次回お会いしましょう!